今年は辰年だから、いろんな龍に会いに行こうと思っている。今日は東福寺塔頭「龍吟庵」に、昭和の天才作庭家・重森三玲が手掛けた「龍の庭」を観に行った。龍吟庵には3つの庭があり、方丈の正面が、白砂を敷いただけの「無の庭」。ホントに白砂以外何もない。悟りの境地を表現しているとか。今回の公開では、庭も撮影禁止。前は撮っても良かったのにな。そして、次に来る西側の庭が「龍の庭」。白黒2色の砂と青石で、龍が天に昇る様子を表現している。
黒砂の雷雲からひょっこり顔を出した青石の龍。ちょっと可愛い。とぐろを巻いた長い体が、雲の合間から見え隠れしてる。竹垣にはラーメン鉢でお馴染みの雷文様。砂や石は全て天然の色そのままとか。いいなー、この庭。秋は紅葉もきれいだそうで、今は枯れ残ったもみじの種が、雪みたいにちらほら舞っている。最後の「不離の庭」は赤砂の庭。雨に濡れるともっと鮮やかに発色するそうだ。龍吟庵の龍の写真は撮れなかったけど、東福寺の龍といえば本堂の天井画。堂本印象がたった17日間で描き上げたといわれる龍がいる。こちらは外から拝観、撮影が自由。ありがたい。
