バラが好きだ。だから誕生日には年の数のバラを貰う。人に言うと失笑される赤面もののベタ行事であるが、ここ数年、これが続いている。しかし、私の年の数というと、相当な本数がいるわけで、質より量な花束となる。このバラが問題で、いつも開ききらずに頭をたれて枯れてしまう。誕生日なのに縁起が悪い。しかもカスミソウがついている。私はカスミソウがあまり好きではない。臭いし、花瓶の水が早くにごる。日がたつとテーブルに小さい花がパラパラと落ちる。私はこれを掃除しながら、「そうしてずっと引き立て役をやってろ!」と悪態をつく。なので、今年は「少なくていいから上等のいいやつが欲しい! カスミソウもいらん!」と自ら花屋に付き添った。烏丸六角の「花市」(…という名前だったと思う)のショーウインドーには、いろんなバラが揃っている。値段も張るが、やっぱり、いいバラはいい。色から香りから全然違う。花のことは詳しくないが、安物買いの銭失いはいけないと実感。ちなみに私はマイク真木の「バラが咲いた」を最後まで歌えない。泣いてしまうのである。こういったセンシティブな一面も持っている。