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カチーダ・マーハ
即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。

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ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

京都国立博物館「百獣の楽園 美術にすむ動物たち」
2011.08.29
京都国立博物館の特別展覧「百獣の楽園」。猫やトラ、犬、うさぎ、キツネ、たぬき、カエル、鳥や虫、魚など、いろんな動物をモチーフにした作品を集めた展覧会。古くは縄文時代の馬の埴輪から、昭和に制作されたシャープなシルエットの銀製の豹まで、制作次期も様々。しかも応挙に芦雪、若冲、宗達、光琳など、江戸時代のスター絵師の作品もたっぷり。鹿の絵なんて、応挙のと芦雪のが向かい合って展示されてるし、芦雪といったら、変に長いアサガオのつる、それを見てるカエル、明け方のおぼろげな月を、余白を凝らして描いた「朝顔に蛙図襖」や、蚤を詳細に観察した扇、更にカッコ可愛いトラの絵もある。若冲はお馴染みの群鶏と、コロコロの子犬が折り重なるように描かれた「百犬図」。光琳の拗ねたトラもいるし、最後の展示室の応挙の「雲龍図屏風」なんて、もう「ははーっ。ありがとうございます」だ。この雲龍図は個人蔵。いったいどんな人が所有してるんだろ。江戸絵画以外にも、まだまだ。家康の所有だったと伝えられる陣羽織は、よく見ると、トラに蛇、サソリ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエルが織り込まれてる不気味な文様。毒を制する意味を込めて、五月五日の端午の節句に身につけるものらしい。ひえー。一方、どんな女性が着たのだろう、百羽の鳥を鮮やかな友禅で染め上げた、ド派手な内掛なんてのもある。どっちもすごいが、どっちも着たくない。
Posted at 2011.08.29 in ちょっとおでかけコメント(0)トラックバック(0)
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