山ピーは好きだけど、天涯孤独でハングリーなジョー役は難しかったみたい。力石が亡くなったシーンで「力石ーっ」て叫ぶ声は、まんまジャニーズだった。力石徹に、「龍馬伝」で高杉晋作役が恐ろしくカッコ良かった伊勢谷友介。うちの母もこれで伊勢谷友介を覚えたもん。力石のバタ臭い感じがよく出てる。臭いといえば、ちょっと昔、ロッテのガム、ACUOのCMで、息がべらぼうに臭い役を演じてた。口臭で彼女にふられたり、鮫を撃退したり、本当に臭そうだった。さすが伊勢谷。丹下段平に香川照之。ビジュアル的にしっかり作り込んで、なりきって演じてた。山ピーも、どうせならジョーの、あのカラスのくちばしみたいな髪型だけでも作り込めば良かったのに。
なんかいろいろ詰まってて、面白かった。原作マンガも読んでみたい。でも、上映前に松ちゃんの三作目「さや侍」の宣伝やってたから、星人は「大日本人」の獣に、ガンツのあるマンションの一室は「しんぼる」の部屋にと、松本ワールドのイメージが重なってしまった。「大奥」では観客をひっくり返らせたニノだが、この映画では、ちゃんとニノ的な魅力を発揮。いろんな表情、どれも可愛い。原作の絵を見たら、もっとイケメンだったけど、それをいったら松ケンだって同じ。吉高由里子がちょっと不思議ちゃんな女子大生役。漫画がものすごく上手くて、彼女が描いたニノは、びっくりするくらい爽やかなイケメンだ。さて、今夜は日本アカデミー賞発表。