生粋の日本人なのにアメリカ人に成り済まし、女性から多額のお金を騙し取っていた実在の結婚詐欺師、クヒオ大佐(堺雅人)。父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、自らは米空軍パイロット。入籍すれば軍から五千万円支給されるだの、ダイアナ妃のドレスを手掛けたデザイナーにドレスを発注するだの、嘘八百で女を騙す。つけ鼻に、とってつけたような片言の日本語は、まるでコント。こんなんで、よく騙せたもんだ。実際、つけ鼻の堺雅人は、時々ウッチャンに見えていた。クヒオに騙される弁当屋の女社長(松雪泰子)の、どうしようもない弟(新井浩文)が、途中からやけに魅力的になってくる。どうせならこっちに騙されたい。
おまけ
ミス・シャポーに買って来てもらったイベチャンTシャツ。「だまし絵」展の最終土曜日は入館50分待ちの大盛況だったそう。
