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カチーダ・マーハの日記
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即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。
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芦雪の虎に会いに、本州最南端の地、串本へ。
2008.04.25
和歌山県の南の端、串本の無量寺境内にある「串本応挙芦雪館」に、長沢芦雪の虎の絵を観に行ってきた。芦雪の「龍虎図」は重要文化財。特に虎は、豪快なんだけど、どこかぬぉ~んとしていて、可愛くて人気者。若冲コレクションで知られるプライスさんが一番好きといった江戸絵画でもある。虎の絵は鉄筋コンクリート造、二重扉の重々しい建物の中にある。湿気が入るといけないからだろうか、雨の日は入れてもらえない。で、この威圧系の建物なんだけど、一旦中に入れば、新築の木造住宅みたいな匂いがする気持ちいい空間。絵はガラス越しじゃなくて、間近で観られる。中に入ってすぐに虎の絵が見えたが、お楽しみは後からにして、まずはその裏側の絵から。芦雪の師であった円山応挙の「波上群仙図(波の上を仙人が歩いている。鯉に乗った仙人もいる)」の向かい側に、思いがけない猫の絵。この「薔薇図」には、野生の薔薇(串本では民家の庭にもう薔薇が咲いていた)と3匹の猫、水面に姿を現した魚、薔薇を挟んで左手には二羽のニワトリが描かれている。応挙のも芦雪のも、コロコロの仔犬(表情が猫村さんっぽい)の絵は見たことがあったけど、猫は期待してなかったから異様に嬉しい。画面中央に寝そべる白黒のブチ猫は、頭のブチの入り方がまるでまことちゃんの前髪。そんな前髪をしているくせに、分かったような顔をしているところが素敵だ。前髪猫の隣に佇む茶白猫は、顔の部分が剥げてしまっていて、どんな顔だったのか分からない。科学の進歩でいつか解明されるといいな。そこから少し離れて、魚を狙う茶白の子猫。実は、「龍虎図」の虎は、魚の視点から見たこの茶白の子猫なのではないかという説があると、案内の女性が教えてくれた。そう思って見ると虎がますます可愛く見えてくる。虎の向かいには龍の絵。「デスノート」のレムに似てる。他にも、困り顔のおっさんの絵の裏側にまわると、我、関せずな猿が描かれている猿回しの絵なんかもある。境内にはもうひとつ建物があり、こちらでは応挙や芦雪のほか、若冲の絵や、雨の日用の「龍虎図」のレプリカもある。過去に開催された展覧会の図録もあって、もう、たまらん楽しい。「応挙と芦雪展」の図録と、金地に松と孔雀というゴージャスな装丁の「円山応挙特別展」の図録を買ったが、これがめちゃくちゃ重い。私は最初から図録を買うつもりで、虎屋のトートバック(羊羹を持ち運ぶように作られているから丈夫)を持参していたが、旅行中にこの重さは辛い。宅急便で送ってもらうことにして、身軽に寺を後にした。
で、串本観光。弘法大使と天邪鬼が橋架け勝負をしたという伝説が残っている橋杭岩に、本州最南端の潮岬灯台と潮岬観光タワー。観光タワーに上ったら本州最南端訪問証明書が貰える。旅の思い出。図録に挟んでしまっておこう。
Posted at 2008.04.25 in ちょっとおでかけ
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