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カチーダ・マーハの日記
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即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。
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「めがね」
2007.10.11
なにもかも分からないままだった。
ここはどこの島なのか、登場人物が何者なのか、もたいまさこ演じるサクラさんが、どうしてみんなに絶対的に好かれているのか。市川実日子(役名忘れた)が主役のタエコ(小林聡美)に対して、どうしてずっと喧嘩ごしなのか。
「かもめ食堂」のスタッフとキャストが再集結して作った映画。独特の空気感が「ゆるい」とか「癒し」という言葉で好意的に評価されているけれど、映画そのものも「ゆるい」。携帯電話の通じない南の島の海はとてもきれいで、登場人物がゆったりとしていて、「たそがれる」ことを楽しんでいる。食べ物もおいしそう。確かに素敵な世界ではある。だけど、その「何かいい感じ」とか「くすっと笑える感じ」ばかりで、ちょっとあざとい。サクラさんのメルシー体操も素直に笑えない。で、たいした盛り上がりもなく終わる。レストランに入って、オーガニック野菜の前菜をたて続けに出され、メインディッシュもご飯も、もちろんデザートなどないままお勘定、そんな感じ。
「かもめ食堂」は見終わった後、気分が良かった。爽やかないい映画だった。
こっちは、ただゆるい。
Posted at 2007.10.11 in 映画・本
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