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カチーダ・マーハの日記
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即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。
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「傷だらけの男たち」
2007.08.02
古臭いタイトルだな。ちなみに原題は「傷城」。あのメチャクチャ面白かった「インファナル・アフェア」の監督の作品。「インファナル…」同様、ハリウッドでリメイクが決まっているらしい。主演は「ディパーテッド」の涙目演技がまだ記憶に新しいレオ様。今度はどっちの役するんだろ。で、「傷だらけ…」。面白かったけど、「インファナル…」の、あのドキドキハラハラ感を期待していただけに、ちょっと物足りなかった。しかし香港の街は洗練されているな。クリスマスのシーンなんかとてもアメリカナイズされていて、日本じゃ考えられない。
金城武が刑事「ポン」、トニー・レオンがその上司の「ヘイ」。ポンとヘイ…。ポンは超がつくお人好し野郎。クリスマス、別れようと思っていた恋人が自殺。彼女は妊娠していた。その痛手(別れようと思っていたのに、だ)から、刑事を辞めてアル中探偵に成り下がる。このアル中演技が悲しいくらい下手くそで、深刻な事態が伝わってこない。彼女は浮気をしていて、お腹の子供も浮気相手の子。ポンは浮気相手を見つけ出すものの、交通事故で意識不明の入院中。そして、どうしてだか介護しているポン。最後は新しい恋人とハッピーエンド風に終わるが、この恋人がとにかく安っぽくて、彼女の外面、内面、どこに惹かれたのか全く分からない。妥協するにも程がある。トニー・レオンは初の犯罪者役。金城の役よりこっちの役の方がいろいろあって面白いんだけど、今回のトニー・レオン、何故かあんまり格好良くない。あの眼鏡のせいなのか。石坂浩二か、八嶋智人か。エンディングの浜崎あゆみの歌、びっくりするくらいインパクトなし。
金城武といえば懐かしの「不夜城」。これはたまらん。原作が面白かったし、早くから並んでいい席を取った。しかし上映開始30分もしないうちに、山本未来のはなくそ演技に怒りがこみ上げた。金城の演技もしかり。上映中ずっと怒ってた。しかし、ホームレスとして身を隠していた椎名桔平が現われるシーンで「許そう」と思った。これは笑えた。観る価値がある。
Posted at 2007.08.02 in 映画・本
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