今日は平安神宮の神苑が無料公開の日。天気予報は雨なんだけど晴れ間もあった。
神苑は平日とは思えないくらいの人、人、人。
紫と白の花菖蒲は今が見頃で本当にタイミングが良かった。
お昼は老舗洋食店の「グリル小宝」へ。11時半からの開店だから、ちょっと前に行って一番乗りをしようと向かったら、すでに行列。何人くらい入れるんだろーと思いつつ、待つことしばし、「何名様ですか?」と、お店の人が人数をカウントしだした。
いよいよ私たちの番になり「二人です」と言い終わらないうち、「ここまでです。ここから先は30分以上は動きません」と言われてしまった。ついてない。
「30分も待てへん」というミサミサを説得し、「もしかしたら入れるかもしれませんやん」と待つことに。
11時半。いよいよ開店。私たちは店内の待合椅子に腰かけて待つ。先にメニューを見せてもらってオムライスを注文。
しかし…駄目だ。
年配のお客さんが多数。ボリュームたっぷりの洋食が、すぐに食べられるわけがない。私たちは長期戦を覚悟した。
しかし、である。10分もしないうちに席を立つお客が。
なんという早食い。男前な食べっぷりである。私たちはすぐにテーブルに案内され、オムライスもまるでファーストフードのような早さで出てきた。
おいしい。デミグラスソースがなんとも。そして、私たちは男前(実際の顔はそうではなかったが)に受けた恩義を、今度は外で待っている人たちに還さなければと思った。
私たちの席は窓際で、そこからは修学旅行生を先頭に、新たにできた行列が見える。
「待ってろよ、修学旅行生…」。
私たちは会話もそぞろに無心に食べた。
食後にコーヒーを注文したいところだが、この場面においてそれは非常識である。
トイレだって我慢だ。すぐに席を空けてやるぜ。
が、そのとき、ひとり、またひとり、と席を立つ面々が。
「あそこは当分、無理だな」と思っていたおばあちゃんまで、しっかり完食して席を立っている。
おそらく平均滞在時間15分。私たちは素晴らしいマナー集団である(見ず知らずだが)。
で、店を出たものの、やっぱりコーヒーが飲みたくて、近くにある生チョコレートのカフェへ。
古い日本家屋がそのまま使われていて、ちょっと懐かしい感じがする。
なんという種類なのか知らないが、でっかい洋犬がいて、腹が据わっているのか、温厚なのか、誰が通ろうが我関せずで、ずっと寝ている。
ミサミサは私の猫師匠であるが、大型犬も好きである。カフェに来るまでの道で、どつかれまくったようないかつい顔の大型犬を見かけたが、それに対しても「かわいいな、いい色や」と不思議な意見を述べていた。しかし、小型犬に対しては、目が覚めるような辛辣な意見を放つ。だから、このカフェの犬がチワワやマルチーズでなくて良かった。
松ちゃんの「大日本人」に猫が出てくる。コロンと太ってて、よく動いて、すごく可愛かった。DVDが出たら買おうと思う。