• ホーム
  • カチーダ・マーハの日記

アーカイブ

プロフィール

カチーダ・マーハ
即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。

バックナンバー

スタッフボイス
ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

「オジー降臨」
2012.03.15
ヘヴィ・メタル界の帝王、オジー・オズボーンのドキュメンタリー。ドキュメンタリーって、多少退屈だったりするけれど、オジーのドキュメンタリーはそれが一切なし。走り抜けるようなスピード感で、あっという間に終わってしまった。私がオジーを知ったのは、兄の影響で、小学生か中学生の頃。当時は今ほど簡単に情報が得られなかったから、オジーといえば「コンサートでハトを食べた」(実際はレコード会社の記者会見でハトの首を喰いちぎった)とか、歌に影響された子供が自殺したとか、漠然とダークなイメージを抱いていた。そしてその容姿から、もうかなり中年のおじさんだと思っていたが、それほどでもなかったんだ。

インタビューに応じるランディ・ローズ。何、この感じの良さ。今更ながらハートを射抜かれる。水玉模様のフライングV、憶えてる、憶えてる。ギター少年だった兄は、学生でありながらギブソンのエクスプローラーやフライングVを持っていたし、そのうちギター工房へ出入りして、自分で作ったりもしていた。兄のギターに触ると怒られたし、兄が中三の時には「(ジョン・レノンを意識した)長髪を切らないと、修学旅行に連れて行かない」と担任が家に説得しに来ていた。後に私はその先生を呼び捨てにしたのが耳に届いてしまい、校庭で往復ビンタを喰らわされた。出席簿で何回もしばかれ「お前は人間の顔をしたブタだ」とも言われた。今、振り返ると、そこまで怒ることじゃないよな。  ブラック・サバスのトニー・アイオミのインタビューで、オジーとは同じ学校に通っていたが、「ウザイ奴」であり、最初はメンバーに入れたくなかったとか(オジーが当時高価なPAを持っていたのが加入の決め手となったらしい)、トミー・リーが語る、高級ホテルでの規格外のラリッぷり(ニッキー・シックスとプールサイドでおしっこして舐めあったり、部屋の壁にうんこを塗りたくったり)など、当事者でしか語れない裏話がじゃんじゃん出てくる。それにしても、常にお酒やドラッグでフラフラのオジーを見守ってきた奥さんのシャロンはすごい人だ。一度は殺されかけてもいるのに、この肝っ玉ぶり。そして、オジーの体力も相当なもの。ここまで無茶して、今もステージに立ってる。普通ならもう死んでるよ。で、これに注目した科学者がいて、オジーの遺伝子を調べたらしい。その結果、オジーの遺伝子は、アルコールや覚せい剤の吸収に、過去に前例のない、とりわけ強い性質を持っているそうだ。この遺伝子を「オジー・ゲノム」と呼び、更なる解明が進められているとか。科学者にまで興味を持たれるオジー。さすがスケールが違う。
Posted at 2012.03.15 in 映画・本コメント(0)トラックバック(0)
コメント一覧