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カチーダ・マーハ
即興詩人。京都市左京区出身。A型。動物占いはライオン、星座は水瓶座。趣味として映画鑑賞と読書を少々。猫、特に茶トラの野良猫をこよなく愛する四十路間際の女。

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ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

高麗美術館の「朝鮮虎展」に行って来た。
2010.01.19



朝鮮の虎の絵をはじめ、美術工芸品や郷土玩具、そして若冲や尾形光琳らによる江戸絵画の虎と、寅年のスタートを飾るにふさわしい虎づくしの展覧会。まだ日本に虎がいなかった江戸時代、絵師達は朝鮮の絵や剥製の敷物、猫などを参考にして虎を描いた。金閣寺にある若冲の「竹虎図」はまさにそれで、今回は若冲が参考にしたであろう伝 李公麟の「虎図」と並んで展示されている。うりふたつの二頭の虎。若冲の虎の方が若干おどけている。尾形光琳の虎は拗ねた子供のような顔。報恩寺の「鳴虎之図」は、中国は明の時代の絵。秀吉が気に入って聚楽第に持ち帰ったけれど、夜ごと虎が鳴くため、たまらなくなって返したという逸話が残る。立体感の出る工夫がされていて、眺める方向によって顔が大きくなったり、お尻が大きくなったりする。この虎、寅年の三が日だけしか公開されない。つまり十二年に一度しか見られないものが、ここにある。同じく明の時代の「子連虎図」。親虎にじゃれつく三頭の子虎。親虎の大きさに対して、この三頭、妙に小さく子虎というより猫のサイズ。そのくせ顔つきはしっかり大人で、成長後の姿が気になるところだ。
Posted at 2010.01.19 in ちょっとおでかけコメント(0)トラックバック(0)
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