新緑もそろそろ見納めと、ミサミサと嵯峨野へ行ってきた。
嵐電嵯峨駅からすぐ、銭湯を改装したカフェ「SAGANO‐YU」で腹ごしらえをして、祗王寺へ向かう。
なんとなく歩いていけば着くような気がして、地図も見ずに適当な方向に歩いていたが、ラッキーにも辿り着くことができた。
門をくぐり、拝観料を払ったところで、そこが祗王寺ではなく、違う寺であることに気が付いた。せっかくなので拝観する。間違えた。
宝物館での体験は当分頭から離れないだろう。
「忘れよう」と、そそくさと外へ出ると、門前に私たちと同じ間違いをしそうな女の子が立っていた。
私はとっさにこの子を守らなくてはと思い、「ここは祗王寺と違ったなぁー」と猿芝居をした。彼女はその寺へ入らなかった。「救えた」と思った。
さて、祗王寺である。
苔の庭に新緑のもみじがうっすらと陰を落とし、なんともいえない静かな空気に包まれている。竹林には余裕で二メートルを越える長身の竹の子(もう竹というべきか)が生えていたりして面白い。すごい勢いで育ったんだろうな。竹の子って一日に一メートル伸びることもあるそうだ。今年、大枝塚原の竹の子をメチャメチャ食べた。
背が伸びるといいな。
伸びないか。