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カチーダ・ マーハの日記
ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

あの海を忘れない
2009.03.27

  「釣りって何が楽しいの?」

そんな質問はウンザリだ。
海に来る度に繰り返されるこのやり取り。お決まりの言葉を返すことにする。

  「釣り人を見てる奴のほうが疑われるって、周りからはな」

只俺も同じだった。
俺も釣りはヒマ人のやる事だと思ってた。いつ釣れるかもわからないのに延々と、
しかも今日は一匹も釣れなかったよなんて笑顔で言ったり。めでてぇな~と。

  しかし、それも彼女に会うまでだった。

人は幸か不幸か移ろいやすいみたいだ。

  「そんな顔してたら釣れるものも逃げちゃうよ」
  「この海も空も時間もひとり占めじゃん」

釣りの意味が分かった気がした。
釣り自体が目的ではなかったのだ。彼女と海に行くたびに確信に到った。

そんな彼女とはパチンコ屋にもよく行った。面白いからと。

なるほど、そういう事か。
釣りみたいなもんなんだ。ただ魚の群れを待つだけだから。
虹色の魚たちを今か今かと待ちわびる、それが心地よくなってくる。
でもさすがに当たりをひきたいな~と思うときには彼女が言う。

  「そんな浅瀬には魚はいないよ、もっと沖にでなきゃ」

よしもっと潜ろうか、もっと深いところまで。

  昔のひとは言った。
  「逃した魚は大きいが、釣れた魚も捨てたモンじゃない」

そろそろコイツと虹色のサカナを見に行こう。
釣りの楽しさを教えてくれるはずだ、SPならばなおさらだ。

Posted at 2009.03.27 in ひとりごとコメント(0)トラックバック(0)
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