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カチーダ・ マーハの日記
ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

合コンなんてららら~らららら~ら~っと。※注 無駄に長文です。
2008.05.08
GWの1日目。
お世話になってる、親愛なるサッカーチームのメンバーで
西京極球技場へサッカーの試合を見てきました。

Jリーグです、Jリーグ。プロだ、プロ。

「京都サンガ VS コンサドーレ札幌 」だったのですが、
天気も良く、ビールを飲みながらの観戦でそれはそれは気持ちよかったです。

試合後、メンバーの一人が僕に感想を求めます。

「ジョンくん?今日の試合どうだった?」

いやー!みんなサッカー上手でビックリしましたー!!

プロに向かって何様?NEWジョンです、こんにちわ。

けど、サッカーってやるだけじゃなく、観るのも楽しいと再確認しました。
みなさんも機会があれば是非!
俺、なんか今年・・・ダメなんだよね。

「ダメって、何が?」


友人と飲んでいる際、酔いに任せて不意に言った言葉だった。
グラスを傾けつつ、続ける。


何か分からないけどずっとイライラしててね?
で、いったい俺は何にそんなにムカついてるのか自分でも分かんないんだー。

「ふーん」

でもだからって誰かに八つ当たりとかはしないんだけどさ、と付け加えると、
彼はそれなりに考えてくれたようでひとつの提案をしてくれた。


「ジョンってさ、合コンって行ったことある?」

ご…、ないーっ!

「せやろなぁ。一回行ってこいって」

What's?


友人が何を思ってそう言ったのかは分からないが、
斬新&突然すぎる提案に続ける言葉が見つからなかった。
口が鯉みたいにパクパクしてたかもしんない。

そもそも、なぜゆえ急に合コンなのか。


「ジョンに今必要なんはな?絶対合コンやで」


何なのだ、自信満々のその説は。お前、占い師?
何でどすかー?そんなん意味が分かりまへんえー?

若干間違った舞妓さん言葉で尋ねると、
友人は珍しく真面目な視線と口調で話し始めた。


彼の言葉を簡単にまとめるとこうだ。

「お前は何か色々難しく考えすぎなんだバカが!」

「考え方が古い。まるで侍。しかも出世しない侍」

「サル顔のくせに!」

サル顔は関係なくね?

要するに彼が言いたかったのは、

『もっとシンプルに考えて広い世界も見てみろよ、サルだってたまには街に出現するぜ』

ということなのだろうか。気分転換が大切ですよ、と。
そう考えればアドバイスとしてはなかなか的確なものだったように思う。


しかし、ここでジョンは困った。

合コンなんて、なんかアレだ。
想像するだけで苦手な感じがする。結構人見知りするタイプだし。
酔ったらカツゼツももっと悪くなるし、トークもカミカミだ。
もし王様ゲームとか、あんなおピンクなゲームが始まったらきっと赤面しちゃう!
それに第一、初対面の女の人と話すなんてもう、考えただけでドッキドキだ。

※筆者は今年の夏で27歳になります。

そんな思いのまま「合コン」に対する不安感を口にすると、
すぐさま友人からアドバイスが飛ぶ。

「あーん?大丈夫大丈夫。ジョンはその場にいるだけでえーねんから」

何が一体どうなって大丈夫なのか。
その場にいるだけってあんた。お地蔵さんじゃないんだから。

「お前はうんうん頷いてるだけでえぇねん」

何だそれ?首振り地蔵?

「案外そういう男がモテたりするねんて」

マジでか。首を振るだけでモテるなんて、平成って素敵な時代ですね。
・・・ちなみに振るのは縦にですよね?


「おう」と言うなり友人は焼酎を豪快に飲み干す。
何故かその仕草が頼もしく思え、言葉に重みを感じるから不思議だ。


ここは一丁、今まで聞けずにいたことを聞いちゃおう。
そう思い、僕は予てから疑問に思っていたことを友人に問いかけた。


でもね?合コンってね?何するの?
その、前も誰かに聞いたことあるんだけどね?…トランプとかすんの?

「トランプ?あぁ、するするー。するでー。」

そうなのか、合コンの人ってトランプするのか。
この前聞いたときは「しない」って言われたから騙されるとこだった!
あ!もしかしてドラマとかではそういうシーン、カットされてる?

「そうそうー。あ、でも、ウノはせぇへんねんで?」

なにっ!ウノはウノで楽しそうなのに!?

「あー。あれや。ウノって、人それぞれルールが違うからなー」

なるほど!ルール決めるのが既にややこしいから、グダグダになる!?

「そうそう、だからやるならトランプ」

そうなのかー。合コンの人ってウノはやらないんだ。そうだったのかー。

「トランプするなんて、ウソや」

・・・。


さぁ、こいつをどうやってこらしめてやろうか。
まるでお手本のような見事なからかい方に涙目になるところだった。


はははと笑った友人は言葉を続ける。

「まぁ本当のことを言うとやなぁ。まずは自己紹介やな」

げぇ!いきなり苦手な感じからスタートするのか。
まぁでも初対面だし自己紹介は当然かー。
・・・ゴホン。
「こんばんわっ!NEWジョンです!最近気になる女性は“オグシオ”の“シオ”の方です!よろしくお願いします!」
こんな感じ?・・・その後は?

「何か変やけど、まぁいいんちゃう?で、後は流れに任せて色々話せばオッケーや」

なるほど、流れに任せてね?
・・・流れに任せて、流れに任せて、流れにまk・・・はい無理ーっ!
どんな流れだ、それは。それに俺、好きでもない人のこと、そんなに知りたくないもん!

「アホやなぁ。どこの世界にでも喋るのが好きなヤツっておるやろ?
トークはそいつに任せて、ジョンはそいつの話にうんうん頷いてたらかまへんねん」

なるほど!さっき言ってたアレか!
お前、頭いいなー。

「で、たまに自分に聞かれたその時に答えたらえぇから」

ダンディズムに?それともボケる?
まさか、早くもストロベリートークで?
※出来ません。

「それは相手によるやろけどなー。まぁでも普通が一番やろ。
変に格好つけんほうが後々楽やねんて。自然体でいいねん」

やっぱり!?ですよねー!
や、それは俺も思ってたよー。そっかそっか、自然体かー。

「そうそう、自然体や。ほんでな?
色々話しているうちに気になる人とか出てきたりするやん?」

うそ?そんなに早く?稲妻が走る?

「いや、そこまでいかんでも“面白いなぁ”とか“笑い方がえぇなぁ”とかな?」

あー!分かるー!
時間が過ぎる中で見えてくるものもあるよねー!

「いちいちうっさい!で、気になった人のメルアドは絶対聞くねん」

メルア・・・はい無理ーっ!


友人は一体何を言っちゃってるのだろうか。
女の人のメールアドレスを聞くなんて、そんな難題を簡単そうに。


「なんでやねん!連絡先知らんと次に繋がらんやろ?」

いい?落ち着いてよく考えてみて?
女の人のメルアドとか、そんな簡単に聞けないだろーがー!

「何で?」

何でって。緊張するでしょうがー。
それに気になってる人ならなおさら、めちゃめちゃ勇気がいるでしょうがー。
いるでしょうがーっ!!

「2回も言うな!大丈夫やねんて、そういう時間帯があるねん。
メルアド交換タイムがな。で、最近の携帯って赤外線で送受信できるから
これはこれで結構盛り上がるねんで」

何て凄いタイムサービスなんでしょう。メルアドがバーゲンみたいなことに。
ってか赤外線って?俺の携帯にもついてる?

「んー?おう、ついとるついとるー。
あ?ジョン使ったことないねや?じゃぁその時に
“俺使い方分からんから代わりにやってや”ってその気になる女の子に頼むねん。
メルアドもゲットできて、仲良くなれて一石二鳥やん」


お前、実は凄いヤツだったんですね。さてはプロ?それとも天才?あ!詐欺師?


「何でもいいけどやー。まぁ、要はきっかけをうまく掴むってことやな。
で、そもそもジョンはどんな人が好みなん?」

えっとね。うんとね・・・。


これはよく聞かれる質問だが難しい。
結局好きになった人がタイプだったりするし、本能だったりするからだ。
言葉にするために、必死に頭を回転させた。


んー。どっか家庭的な雰囲気のある人でね?
で、みんなの前では自分のキャラとかを気にしてニコニコ明るくて元気だったりするんだけど、
部屋で一人になったら「はぁ・・・」ってため息ついちゃってるような人がいい。

「なんやねん、それー」

何ていうかなー。こう、バタってベッドに倒れこんじゃう感じ?

「へー」

で、こんなこと言っちゃうわけさ。「ほんと私、何してるんだろう」って。

「ふーん」

そいでね?飼ってるペットに餌をやりながら思うわけ。

「・・・何て?」

フジコー。私にはあんただけだよー。とかね。

「フジコって何やねん」

あ、猫ね?や、別に犬でもいいんだけど。
んでさ・・・

「あー!その話、長い?」

む?

「あんな?ほんまにそんな人がいたとしても合コンではそこまで見抜けへんやろー?」

うん、無理。でもね?そもそも合コンじゃなくって曲がり角とかでぶつかって出会いたい!

「・・・や、合コン行けよ」

もしくは本屋で同じ本を取ろうとする、とか?

「だから、合コ・・・」

あ、その子は合コンには来ないのね?家でフジコが待ってるから。

「いや、来るって!来る来る!フジコを友達にあずけて合コン来るって!な?」

いや、彼女、今ちょっと疲れてるから、一人になりたいらしくってさ。
だから合コンに来ないのよ。「今日パスー。また誘ってよー、あはは」なんつって。
だから俺も行かない!

「行けって!今までの話の流れで合コン行かへんのおかしいやろ!」

や、そもそも俺、好きでもない人と一緒にご飯食べるとか、つまんない!

「いやいやいや!そういうもんやねんて!」

それに、そんな男の話ただただ頷いてんのもつまんない!

「それは例えばの話で・・・」

バカヤロー!俺はな?そういう時間があるなら、お前とラーメン食ってるほうが幸せなんだよー!
さ、ラーメン食べに行くぞー。ちなみにもう飲めません。うぇっぷ。

「ジョン、お前・・・」



ラーメン屋まで友人と歩く。
自分の気持ちが少しずつ晴れていくように、そう感じていた。


あーっ!

「ジョン!?急にどうした?」

財布忘れたー!!よし、今日はご馳走になりまーす。

「取りに帰れや!家すぐソコやん!」

嫌だっ!断る!俺、今日はご馳走になるんだー!

「ほんま、お前は・・・」

そう言う友人の後姿が少し笑っているように見えたNEWジョンでした。


合コンは、また今度ねー。
Posted at 2008.05.08 in ひとりごとコメント(0)トラックバック(0)
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