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「やばいっ、俺もブログのネタがないっ！」

そう項垂れているヒデマルさんにそっと目を向ける。
この場合の「も」とはおそらく＠３０さんや老男若女さんが早々とシリーズものに切り替えられたことを言っているのであろう。
そんな哀れなヒデマルさんに対し、僕はあざ笑うかのようにこう言ってやった。

「マジっすか？僕もっすよ～」

全然あざ笑えてないが、事実だ。
ましてヒデマルさんのようにどこかへ写真を撮りに出かけたわけでもないから余計深刻である。
これは困った。だが自分が１人目の脱落者になるわけにはいかない。
仕方なく頭の中に存在しているあらゆる部署の「自分」を集め、
僕は１人編集会議を開始することにした。
注：頭の中でです。

「で、今回の議題“今日アップのブログをどうするか”だけど…」
「待てよ！何でいきなりオメーがしきってんだよ！？」
「いいじゃないか、議長の彼も、ちょい悪の君も同じ“ＮＥＷジョン”なんだから」
「ちっ、仕方ねぇなぁ」
「続けていただいてよろしくてよ」
「何で女がいんの！？しかもセレブですかー！？」
「うるせ～なぁ、静かにしろよ～、寝てたのによ～」
『起きろ！バカッ！！』

そんなこんなで何とか会議がスタートする。
僕の中に存在する“僕達”が様々な議論を繰り広げていく。

「やっぱさ～、俺達も何かシリーズ化しようぜ？」
「まぁ、それが最も安定感があるでしょうね。でもどんなシリーズが？」
「ゴホンッ、僕が思うにだね、ラーメン特集とかどうかね？写真付で毎回お気に入りを紹介していく、どうかね？」
「え～、何だかありきたりじゃな～い？っていうか～、マジありえないんだけど～」
「くっ、この女子高生がっ、僕を誰だと思っているのかねっ！！」
「何よ～っ、このエロ親父！！超うざいんだけど～」

困ったものだ、同じ“ジョン”なのに争いが絶えない。
そしてさらに議論は白熱する。

「まぁ、シリーズものってのもいいアイデアなんだけどさ？やっぱそれはそれで大変だよ？」
「ですよねー」
「だからね？自然体で続けていけるものがいいと思うんだよね」
「ほう、一理ありますね」
「そうなると…やっぱりアレか…」
「えっ！？何っ！？」
「…うそっ！思いついたフリしただけっ！あ～っはっはっはっ！！」
『うははははははははっ！！！！』

マジメにやるんだ、お前達。
※正確には「俺達」です。

「小説とかを少しずつアップしていくってどう？」
「おっ、それも長く続きそうだね！名案！あと、カチーダ・マーハさんみたいに映画のこととかもいいよね？」
「それもいいっ！あ～、お前本当に頭いいな～」
「いやいや、君には負けるよ～」
「いや、そんなことないって～、お前が一番頭いいよ～」
「またまたぁ、君のほうが冴えてるよ～」
「んなことないって～、お前のほうが…(中略)」
「何言ってんの～、君のほうが…(中略)」

何で褒めあってんの？同じ俺なのに。
１番も２番もありませんっ。

「こんなのはどうかしら？もうすぐエイプリルフールですし、その日につく嘘を考えるというのは」
「あっ！いいじゃん！！でもどんな嘘つくよ？」
「そうですね、ベタに“彼女できました”とかはいかがかしら？」
「え、でもそれ、去年も言ってたよ～？」
「んま～、何て悲しい嘘をつくんでしょう、ジョンったら」
「そうそう、言った後で虚しくなるんだよな～、言わなきゃいいのに」
「あなたもそう思います？実は私もです」
「マジ？気が合うじゃねぇか！」
「そうですね、うふふふっ」

気が合って当たり前だ。だって俺だもの。
っていうか俺が俺のことを悪く言っちゃヤダ。

「あ～、やべぇなぁ、もう公開しなきゃなんない時間だぜ～？」
「やっぱアレしかないんじゃない？今まで通り妄想でいくしかさ～」
「しかし、妄想日記には“ジョンって変な奴だ”って思われる危険もつきまといますよ？」
「でもよ～、仕方ねぇんじゃねぇ？それしかねぇよ～」
「そうだよね、ってかジョンがどう思われようと僕達には関係ないよね、正直なところ」
「まぁ、そうですね、所詮私達は内部の人間ですし」
「だよな～、そうしようぜ～？どうせ怒られるのはジョンなんだしよ～」
「ってことで、裁判長、どう？」

裁判長「ん？あ、じゃぁそれで」

と、いうわけで、
以上のような慎重かつ大胆な編集会議を行った結果、
今後も基本、妄想日記でいくことになったＮＥＷジョンでした。

まったくっ、ちゃんと会議してよねっ、俺達。