「旅に出るのにカメラは持ってかないのかい?」
「俺は手ぶらが好きなんだ」
「ネガはここにあるし、なにより思い出はかさばらないだろ」
そう言ってこめかみを指差した。
どうも、はじめまして。クロブチです。
いまだ方向性が定まらないというか、目的地までの地図はあるのですが、
自分がいまどこに居るのかわからないといった有様でして・・・。
それで私の自己紹介を兼ねて初回を乗り切りたいと思います。
私はお酒と本をこよなく愛する、色々とゆる~い感じの人間です。
ゆる~いといえば白梅町近辺の一条通りは、皆さんご存知の「妖怪ストリート」です。
この商店街では各店舗ごとに、店の前に妖怪が鎮座しております。
お店の特色を活かした様々な意匠の妖怪たちが一条通りをにぎやかにしています。
一見の価値ありですので一度はご覧になってみては如何でしょうか。
そうそう私は昼間は右利きですが、夜は典型的な左利きでして。
主にビールではなく、発泡酒を頂いております。
特にオススメなのが「円熟」というものでして、
これが限りなくビールに近いほろ苦さなんです。
味もサイコーでこれを飲んだら他のは飲めないですよ、ほんとに。皆さん飲んでみて下さい。
でもなぜオススメなのかというと、あまりコンビニでは見かけないので
皆さんの購買という名のお力を拝借しまして、私自身がいつどこでも
購入できるという一大ムーブメントを期待しているからです。ごめんなさい。
そしてオススメの本は、皆さんご存知かもしれませんが
レイモンド・チャンドラー著の『長いお別れ』です。
お酒の好きな方には響くフレーズが点在しており、
なおかつミラクルなほどのハードボイルドです。
最近では村上春樹氏による新訳もでていますのでとっつきやすいかと思われます。
マーロウ君のいう「強くなければ生きていけないし、優しくなければ生きている資格がない」
といったアツイコトバに触れてみませんか。
というわけで皆さんの次の休日には「長いお別れ」を右手に、
是非とも「円熟」を左手にお花見なんて如何でしょうか。
淡く色づく景色のなかで、あの日のアオイ思い出を肴にするのも一興ですが。