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カチーダ・ マーハの日記
ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

思い出の場所
2009.03.04

今でも忘れない。
もう18年も前のことだったか。私が小さい頃公園に1匹の猫を見つけた。
もちろんどこにでもいるノラ猫で、初めに見たときは、毛が茶色くどろどろだった。
私がブランコに乗っていると【遊ぼう】と言わんばかりの目で私を見てくる。

ブランコを降り近寄ると離れるヾ(´―`)おいおい
まぁ最初だしと思いつつも、しゃがんで呼んでみたりするが、全く信用してもらえずその日は断念。
次の日は餌を持って行くと、なんとか食べてくれた。その日から毎日公園に通い、餌を持っていき、仲良くなった。体を洗ってやり白い綺麗な毛が出てきて、ノラ猫とは思えないほどだった。
一緒にブランコに乗ったり、滑り台を滑ったり、ベンチで二人寝転がったりと毎日が楽しかった。早く公園に行かなきゃ!早く遊びたい!私にとってはまるで友達のようだった。
ある日いつも時間になると出てくるのにその日は出てこなかった。
名前は付けていなかったが、何度も呼んだりしてみたが姿はあらわさなかった。
次の日も行き、猫を探した。
すると公園の端の方で子供達が座り込んでいる。気になったので覗きこんでみると、私が遊んでいた猫が横たわっている。どいて!と子供達をどかし、近寄るともう冷たくなっていた。
私は泣いた。泣いて泣いて止まらなかった。
30分ほど泣いただろうか、砂場にいる子供からスコップを借り、穴をほった。猫を運び穴に埋める・・・砂をかけるときに、途中何度も寝ているだけではないか、と思い手をとめるが起きない・・・
完全に見えなくなった所で私はまた泣いた。
それからしばらくは、いるはずもない公園に何回も行った。
1年、3年と月日が流れても、空き時間があればその場所へ足を運んだ。18年たった今でも、たま~に足を運ぶ。
今は公園が新しくなり、ずいぶん変わってしまったが、私の中には思い出の景色がいまもまだ映るのである。

Posted at 2009.03.04 in ひとりごとコメント(0)トラックバック(0)
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