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カチーダ・ マーハの日記
ルチルの 気まぐれ日記

カチーダ・マーハの日記

治してくれてありがとう。
2007.09.12

歯が疼いた。
2日前からのことである。風邪の時にもらったとんぷく薬ロキソニンを服用し、痛みを抑える。いや、忘れ去ろうとしていたといった方が正解かもしれない。数日前から続く左肩の痛みや偏頭痛もこの歯のせいだろう。
兆候は以前からあった。左下の奥には親知らずがその存在を誇示するかのように頭をもたげ、磨き難くなっている周辺部が痛む。なるべく右半分で咀嚼し、痛み出さないように努め、歯医者への通院を避けていた。
だが、今は完全に悲鳴を上げている。己の一大事に悲鳴を痛みに替え、使用者である私にシグナルを発しているのだ。
こうなるとさすがに一日のささやかな楽しみである晩酌を控えざるを得ない。常々、「晩酌の無い晩飯は、昼飯か。」と息巻いている私はそこにないない。
通院を避けているのにはいくつか訳がある。
5年前に治療途中で通院を止めてしまい、中途半端な状態であること、そして、想像するに難くないあの痛みがあるからだ。普通に生活していると、この歳になれば、日常生活で痛みを受けることはほとんど皆無だ。子供なら自転車で転び、走り回って捻挫や骨折など、痛みとは隣り合わせにいる。いわば痛みに対する免疫がある。その免疫がなくなると、残るのは恐怖のみだ。
子供の時と比べ、想像力が豊かになっているため、恐怖心もそれに比例して大きくなる。
「歯削り器」のモーター音、削る音、削られている時の言葉では言い表わせない嫌悪感、ドクターの息遣い、同情的目付きの歯科助手、その全てを想像したとき、恐怖心のメーターはレッドゾーンになっている。そう、想像の段階で私は完全に歯医者を拒絶している。
しかし、独自で編み出した「右半分食物咀嚼法」にも限界がきた。噛み過ぎたのだ。
既に悲鳴を上げている左奥に加え、独自の「右半分食物咀嚼法」のために右奥にも痛みを覚えた。痛みが次の痛みを呼ぶ。まさに悪循環だ。それも独自の「右半分食物咀嚼法」が原因となるとは皮肉なものだ。
ここまで来ると意を決しなければならない。まずは、歯医者選びに時間を割く。インターネットを駆使して、通院の継続に負担とならないロケーションにある歯医者を探す。そこでピックアップしたリストの中から知り得る限りの情報を精査し、絞り込む。ホームページを持っているところは、治療もより先進的なものであるという勝手な想像が働く。

【本院の特徴】
「患者さんのために、痛 く な い 治 療 を追求しています。」
イィーッ!特徴として打ち出しているのがイィーッ!。ロケもイィーッ!。

早速電話で確認してみる。受付の方の対応も良く、仕事帰りに行くことになった。
駐車場があり、個人医院にもかかわらず規模が大きい。人 気 医 院(= ̄∇ ̄=)


いざ、治療開始。レッツ治療!!

腹をくくってきているので、あらかじめ問診票には、
「気になるところは全て治したいデス」と記入しておいた。
まずは、緊張気味にレントゲン。

数分後、診察台で待っていると、ドクター登場。ご挨拶。
各診察台前にはモニターが設置してあり、先程の自分のレントゲン画像が映し出される。

(´∀`)キモチワルイガゾウダ


それを観ながら、ドクターによる治療方針の説明。
「まずは一番痛みのある左の奥から治していきましょう。侵食が大きいので神経を取ります。奥の歯は麻酔が効きにくい上に痛みがあるときはさらに効きにくい状態になりますが、量を多い目に投与しますのでご安心ください。」

∠(^_^)ラジャー


「では始めますね。」


〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
(◎-◎;)!!デ、デタ

〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕

「大丈夫ですか?痛かったら右手を上げてくださいね。」

(;´Д`)ゥゥミギテゲンテイデスカ?


〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
(хх。)イ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙

両手は腹の上で力強く握っていたので、上に上がったのは
ヒダリアシデスガ、ナニカ?(´∨`)

「少し痛みますね。麻酔をもうちょっと増やします。」



-数分後-レッツ治療!!

「そろそろ効いていると思いますので、再開しますよ。」
( ̄- ̄)ハイ゙


〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
(∋_∈)イ゙ダイ゙

〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
(хх。)(∋_∈)イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙


〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕


「ここはちょっとだけ、痛みますので。」




はっ?




痛くない治療を追求してるんとチャウンカイ!?
追求してるんやったら、中途半端なことせんと、とことんやったらええんとチャウンカイ!
「痛みますので」、ってあきらめとんのとチャウンカァァァァァァーイ(-。-#)




〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕
〔ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン、ヴィィィィィィーン〕

イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙
イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙

イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙、イ゙ダイ゙






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イタイヤナイケゴルゥァァァァァァァ







「今日はこれで一応終了です。来週またお越しください。」
「ありふぁふぉう、ふぉふぁいまひふぁ」m(_ _)m

Posted at 2007.09.12 in ひとりごとコメント(0)トラックバック(0)
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