4月5日
今日は佐野藤右衛門さんの桜を観に行ってきた。佐野藤右衛門さんは全国を飛び回り活躍されている桜守。「桜守」とは桜の面倒を見る人。桜の木を植えたり、病気を治したり、枯れてしまった名桜を甦らせたりする。この季節は自宅のお庭を開放されていて、誰でも名桜守の桜が観賞できる。背の高い、大きなしだれ桜が、今、満開。幹に寄り添って見上げると、花びらがしんしんと降ってきそう。佐野藤右衛門さんらしき方がお出掛けになるところに遭遇。80近いお年だというのに、シャキーンとしておられる。格好いい。
すぐ近くに広沢池。池のほとりの桜が満開。広沢池には昔ながらの風情を残すスポットが多く、時代劇の撮影でよく使われる。広沢池は鯉の養殖地で、今は水面がキラキラしているこの池も、師走の「鯉あげ」の頃には水が抜かれ、ほとんど水のない状態になる。水抜きは一カ月ほどかけて行われるそうだが、その水はいったいどこへ行くのだろう。鯉以外の生き物も。不思議である。