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カチーダ・マーハの日記
ルチルの気まぐれ日記
Katida Marha's diary
カチーダ・マーハの日記
「パフューム」
2007.03.27
主人公は恐ろしく鋭敏な嗅覚を持った男、ジャン=バティスト・グルヌイユ(以下、奴もしくはアホ)。人間ばなれしたその才能で、ベテラン落ちぶれ調香師が悶々と考えても分からなかった香水の調合を、ほいほいっとやってのける。
偶然見かけた赤毛の少女の体臭に惹かれて近づくのだが、変質者だと思われて(実際そうだ)、逃げられ、自慢の嗅覚で捜し出したものの、誤って殺してしまう。そこで奴は悲しむのだが、それは少女を殺してしまった懺悔の気持ちからではなく、少女の死とともに、その匂いが消えていくから。開店休業同然の香水店を繁盛させ、ひと山もふた山も先にいる人間の居場所を嗅覚でつき止める。脚力も相当なもので、ニカウさんを思い出した。天才ではあるが、香りのためなら手段を選ばない。道徳も人情もない。自分勝手なアホ。蒸留器で「どんな香りも残せる」と聞けば、ガラスや鉄や猫までも入れてしまう。しかも「匂いがしない。嘘をついたな!」と怒ってみせる。アホ過ぎる。そんな奴が十数人の美女を殺して作り出した香水は、人を恍惚へと誘う素晴らしい香りで、処刑場に集まっていた見物人はその香りを嗅いだ途端、奴を「天使」扱い。娘を殺された父親までもが「息子よ」なんて言ってる。奴は処刑を逃れ、自らが生まれたパリの悪臭漂う市場へと帰る。最後は自分に香水をかけて、その香りに引き寄せられた人たちの下敷きになって消えてしまう。すごい話だ。原作はパトリック・ジュースキントって人の「香水 ある人殺しの物語」。
45ヶ国語に翻訳されている世界的ベストセラー。香りを演出した映像も見どころ。パリの市場風景からは、魚の贓物や汚物の悪臭がしてきそうだし、南フランスの香水の町、グラースのラベンダー畑は広大で美しい。

おまけ
3月26日の御所、池のほとりのしだれ桜。
3月26日の御所、池のほとりのしだれ桜。
Posted at 2007.03.27 in 映画・本コメント(0)トラックバック(0)
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